続・椿茶房

日々の日記

お盆とちゃわんとたこ飯と。

素人です。

使い込んで割れたお盆を直しています。

 

会社で二度割れて、「もう捨てれば」と言われたものの気に入っていたので持ち帰って直しています。

「どこまで直すかなぁ」「直した後愛着が湧きすぎたらどうしようかなぁ」とか考えながら作業しています。

 

とりあえず、割れた部分の破片を削って木地固め→麦漆→こくそ漆→錆漆で隙間を埋めて繋いだ。

セメダインもびっくりなくらいしっかり繋がりました。

 

さて、どこまで直すか。

作業開始からここまで、結構ほったらかしていたので2ヶ月くらいかかっています。

 

考えた結果、漆はいっぱいあるし、お盆全体もはげているので薄く全体に漆をかけました(木地固め)。

「漆にゴミが入っているときは漉しましょう」という話だったけど、「こんな高い製品にゴミとかありなわけ?」と思ってなめていた。

乾いた表面はザラザラで、ゴミをしっかり確認。

とりあえずフィニッシュの漆は漉すことにする。

 
イメージでは、この先、ツートンカラーにしたくて、一部を錆漆で塗ってそこはマット目な黒、それ以外はもともとのお盆の色で木目の綺麗な紅めの塗りにしたい。

 

 

全体を木地固めしたあと乾かしてから#600の耐水ペーパーで磨いたところ。

 

ものすごいなめらかさ。するっするする。
光が飛んだように白いところは、凹んでいてペーパーをかけられていないところで、漆を塗った時のままの表面なので反射してます。
この往年の使用による凹みを錆漆で埋めて、全体に錆漆をかけて生まれ変わらせるのもありなんだけど、歴史ということで残したらいいんじゃないか。全体にかけた錆漆をなめらかに削る作業を想像して気絶しそうになったのでフル錆漆加工はパス。
 
これで完成としたいくらい気持ちがいい。(自分に甘くなった)

 

 

そうこうしているうちにお腹がすいてきたので、浸水済みのお米を鍋に入れてたこを切って、酒と塩少々で炊く。

 

 

炊けました。沸騰後蓋を閉めてから9分半で火を止めます。

 

 

ご飯を蒸らしているうちに、割れたフチのかけらを数週間前に小麦漆で留めておいたお茶碗の、はみ出た漆を彫刻刀とげきおち君で削って磨きます。

綺麗にくっついてる。

よく乾いてる。

 

多分、ここから漆でコーティングしたほうがいいんでしょうが、お腹がすいたので、たこ飯を盛ってしまいました。

 

 

いただきます。

 

ごちそうさま。

 

なんとなく、喉がかゆいような気もするし、気のせいの気もする。

漆のかぶれってどうなるんだろう?

 

といいつつ、小麦はなんとなく溶け出しそうで怖いので、やっぱり錆漆→漆フィニッシュは後日しようと思います。