続・椿茶房

日々の日記

金継ぎおさらい/おすすめの本いろいろ

 
金継ぎを始める前は、『金継ぎ図書館』さんを参考に、2年近く、必要なツールを少しずつ作りためながら読みに読み込んで、イメトレ全開の状態で始めました。
その後、新しい壊れ方に出会うたびに、図書館の本で情報を補完しながら今に至ります。
 
ここ数年は、最初に覚えたことと勘を頼りに金継ぎをしていて、だいぶ自分なりにルールができてきている感じ。金継ぎ開始直後に書籍やブログで読み飛ばしていたり、理解できなかったディティール、今なら理解できることがあるのではないかと思って、おさらいをすることにしました。
さらに、「マイ教科書」を1冊定めようと思い、ひとまず図書館でありったけ借りてきたのが今朝のこと。
 
借りてきたのは6冊で、以下の通り。
④『おうちでできるおおらか金継ぎ』 堀 道広/著
 
もし、入門書を探していて、どれがいいかわからない、という方は、ご参考にされてください。
ただし、これはまず私が借りてこられたのがこれだけ、ということ。
このほかにも、金継ぎ本はたくさん出てます。(そこに良著がないとは限らない)
 
まず、これらをざーーっと読んで、大まかに2種類にわけるとすると、
「樹脂(エポキシパテなど)を使うか」「漆のみで接着するか」にわけられます。
 
こちらの2冊は、エポキシ接着。
 

こちらの4冊は接着にも漆を使います。
<長期戦でもOK>
<食器として使いたい>人向け。

 
私はエポキシに興味ないので(漆がたくさんあるのに、さらに素材増やしたくない)蔵書に加える予定はないですが、「早く直したい(3週間も乾かして置く場所がない)」「仕上げを早くやりたい」「かぶれが怖い」など選ぶ理由はあると思います。ニーズによってでOKかと。
 
漆のみの金継ぎ4冊あとは本当にもうお好みなのですが、③『ゼロからの金継ぎ入門 器を蘇らせる、漆の繕い』④『おうちでできるおおらか金継ぎ』とはコラムなどのミニ情報が満載です。「漆とは」「金継ぎとは」など、基礎&周辺情報から大掴みしたい方にはいいかと思います。
③は、ちょっと古典的な実用書感あるレイアウト。
④は可愛いイラスト満載です。(こちらもこちらで懐かしみはありますが、読みやすい方、でいいのではないかと)
漆自体かぶれる危険のあるものなので、情報満載な方がいいかなと思います。
いやいや、情報はいいからサクッと直し方だけ! という方には②『金継ぎをたのしむ 陶磁器・漆器-大切なうつわの直しかた』。
こちらはストイック。判型も小さく、やや薄めの本です。実用情報が整理されていて、手法だけが必要な方向け。
 
あと、図書館に今回なくて、私のKindleからのキャプチャになっちゃうんですが、
⑦『金継ぎ上達レッスン(新版)』 持永かおり/監修


 
実は、金継ぎ図書館の次に読み込んでいたのはこちらでした。
今(2022年9月現在)なら、Kindleアンリミテッドで読めます。
ちょうど、マグカップの把手の修理を頼まれたところで、自分ができそうな範囲で補強する方法が知りたくて、こちらで紹介されているテクニックを参考にさせてもらいました。
(その後使っているところをみかけているけれど、がっちりついているっぽくて、安心。)
 
で、今の私が買おうか迷っている書籍がこちら。

理論も技術もこれでもかと詰め込まれています。
始めたばっかりの時には、「AとBの違いは?」「この説明が何をさすのかさっぱりわからん。」「ここは代用できるのかどうか?」と、絶対つまづいたと思うのですが、今読むとちょっとわかります。伊達じゃない、4年!
昨日、漆屋さんの通販で新しい漆や道具を注文した時に見つけて2700円+税は高いけどどうしよう〜、気になる〜と思っていたのですが、図書館でまとめて取り寄せた中に入ってました。
 
私は⑥と⑦を買おうかと思います。
 
いやーしかし。
めちゃめちゃ楽しんでいるので全然問題なしですが、外に金継ぎ出した方が絶対安いのでは・・・というくらい課金してます。
 
これが趣味ということかもしれません。
 
今は入院患者がダブついているので、乾かしに入っているものをそろそろしあげないとね。