(人生二度目だ!)ニッチな求道者の集う祭典・コミケ2016所感
友達の売り子のお手伝いしてきました。
◎90回の歴史が積み重ねてきた運営ノウハウがすごい
すごい細かいことなんだけど、一番関心したこと。
朝早くに売り子は入場し、設営や受付など済ませるんだけど、受付のために回ってきてくれる子たちは名刺ファイルのようなものを持っていて、手元にあるブースナンバーなどを照会しながら、ブースで受け取った受付票を収めていく。細かいけど、初めてスタッフ参加の子が「受付まわってきて!」と言われても困らないと思った。
オールボランティアであればなおさら毎年大量の初めましてさんが来るはず。
参加者として、もしくは売り子として、事前に予習ができているだろうことは想像に難くないけれども、それにしたって見るとやるは大違いのはず。
それを、全体的にシステマティックにマニュアル化して、きちんと迷わず役目を全うできるように下拵えがなされていた。
ささやかな運営側の発想と気遣いからは理系とディズニーランドの香りがした。
あとね、「個人的なアナウンスはしません」と言いつつも、迷子アナウンスがあり、解決すると「先ほどの迷子のお子さんの件は解決しました」というアナウンスが流れる。ささやかですが「あの迷子見つかったかなぁ」と思わせない、やりっ放しにしない感を感じた。
◎参加者が健気
アッツイ中入場待ち(前日夜から待ってるってホント?)して、人気壁サークルに突進するも、いきなり外へ案内されて外でまた列を作る。一定数ずつ、係員に誘導されて、片手を上げて列を乱さずついていく。
健気だ。
そして、お買い上げの際の腰もとても低い。なぜだ。
時たま「邪魔邪魔邪魔ァァァア!」って言いながら肘張って突進する人も見たけけたけど。
◎作り手の思い入れの細分化がすごいのに受け止める受け皿の広さ
本日男子向けデーだったため、性的衝動系多めでしたが、ありましたよー、「燻製の作り方本」「山登りレコーディング本」「バイクメンテナンス本」など。
そして一方、興味が無い時には興味が無いことをきちんと意思表示してもいい空気。
私が参加したブースは夢の世界をてんこ盛る感じとは違い、わりと現実的かつ文化的価値のあるものを撮影した写真集だったので、もしかするともっと「サッパリした扱いかもしれない」と思ってましたが、通行人は意外とコンスタントに気になって買ってくれていたようでした。
前回晴海に遊びに来た時には、アーティストのファンブックみたいなものもあって、遊佐未森ちゃんの本を100円で買いました。妙に好きでなんだかんだまだとってある…笑
そういう音楽系を扱うブースが遠かったのか今日じゃなかったのか、見かけませんでした。
秋葉原のグルメガイドブックがいくつか目について、もっと早く知りたかったなぁ…と思ったり。